ユトリロとロダンを堪能 西山美術館
町田市へ引越し後ずっと気になっていた西山美術館に行ってきた。
芝溝街道「綾部」交差点を北に曲がって直ぐ、野津田公園と繋がる綾部原古戦場で
狼煙台跡ほか須恵器や土師器も多数出土している様な場所である。高台にあり街道を
走っていると丘の上の大きな建物ゆえに「何だろう」とかねがね思っていたものだ。
開館時間が11時から17時、月曜日と火曜日が休館日とのことで、当初前週を
予定していたが、春休み中で子供連れの混雑騒がしさを避けて本日とした。
開館時間まで余裕があリ過ぎたので、本日は車でなくゆっくり歩いていくことにした。
西山美術館については自宅そばのバス通りにそのポスターが必要以上にベタベタ
貼っていて不快な思いをしたことがあったが、いつの間にか剥がされていた。
綾部交差点の鉄工所だろうか鉄板塀にその悪名高きポスターが貼ってある。
経年劣化か太陽光線や雨風に晒されて退色している様に見えるがしっかり
貼り付いている。
交差点を曲がると直ぐに門が見えて安堵するものの、そこから美術館までの
アプローチが急坂なのを目のあたりにして竦んでしまう。車で来るんだったと。
駐車場の案内は特に見ていなかったが、美術館前の第一と左手の第二があるようだ。
西洋シャクナゲの大木が出迎えてくれて植物好きには嬉しい。前週だと急坂で枝垂れ桜が
励ましてくれたかもしれない。
美術館前は何やら工事をしていて騒がしい。事前に美術館の建物を写真で
見ていたがロダンの考える人が金ピカになっている。
更にパワーストーンとやらを世界各地から購入搬入していて「ナリキン」と
叫びそうになる。いずれも立派で億単位と思われる。ピンクハート型は愛のパワーストーンか美術館左はオーナーである西山由之氏の私邸。
入館して直ぐのエントランスホールもパワーストーンをこれでもかと展示。
自由に手で触って「気」を感じて下さいとの案内表示を見る前から手を翳して
波動を感じていた。
本日の目的はユトリロがメインであり、1階奥の受付インフォメーションで説明を聞き
パワーストンとロダンはフリーでユトリロギャラリーの4階5階は有料との
ことで4階のエントランスバーを開けるコインを貰い左奥の階段を使い2階へ。
2階3階はロダンギャラリーとのことだが、ひき続きパワーストンも展示されている。
あまりにも有名な「考える人」はさすがにケースに入れての展示だ。
館内鑑賞マナーとして写真撮影はNGだが、パワーストーンを撮影していて
ロダンもいくつか撮影した。
永遠の青春
青銅時代
バスティンルパージュ
バルザック胸像 仏文芸協会から氏の功績を讃え製作を依頼されて以来多くの
作品、習作を残している。バルザックの写真ほか服の大きさを仕立屋の型紙資料
までも収集して臨んでいたとのことだ。腹を突き出した像を他で観て
印象に残っている。
首なし裸のバルザック 習作のひとつと思われるが素晴らしい像だ。
ミニヨン(可愛い人)はローズフーレ夫人像でロダンの愛が感じられる像だがケース入り。
ユトリロギャラリーの入口 ここでコインを入れて入場。
部屋全体が暗い。絵画の絵の具が光で退色しないよう配慮とは解るがもう少し
明るくして欲しい。パリは若い時に地下鉄のカルネ(回数券)で廻っていて
サクレクール寺院などを描いた作品では懐かしくなる。
珍しいのは壷に描かれた「ベルリオーズの家」、白い壁の家や教会を描いたものが多いが、「ガブリエル・デストレの家」「ミミパンソンの家」「トルシアンヴァロワの教会」「村の教会」が印象に残っている。
作品へのサインの変遷などまとめてあり、大変興味深く拝見した。
4階に横綱輪島関の写真や優勝杯なども展示していていかにも個人美術館。
最後に2階でコーヒーを。女性の賑やかな声がして躊躇したがマイセンでの
コーヒーに惹かれて入る。ケーキセットの場合予約が必要とのことで
コーヒーのみを注文した。コーヒー豆を挽く音がして数分後花柄マイセン
で出してくれた。チョコレート菓子も小皿でつけてくれた。
美味しく景色も愛でながら頂いていると、改めて豆を挽く音がして
女主人が改めて別のカップで出してくれた。今度は小皿にカステラも。
写真左のカップが後で出してくれたマイセン恐らく60万円か右のは白地に花がらで30万位かと想像しながら頂いた。
2階の入口にあった荻原碌山作「女」明治43年作原型は国立近代美術館に
収蔵されていて昭和42年国の重要文化財に指定されているもの。
喫茶コーナーからも見えていた建設中の六角屋根について一階の受付
インフォメーションに立寄り改めて尋ねたら、水晶を安置してお客様に見て頂く
「六角堂」を建設しているとのことだ。
近くにより確認したら既に大きな水晶柱が備えてある。
初めて訪れたが、小島資料館、自由民権資料館や野津田公園などのあとに時間に余裕があればまた来てもいいかな。庭園散策もできるらしいが今回は割愛している。
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