« 小田急沿線史跡めぐり曹洞宗大谿山豪徳寺~井伊家菩提&招猫発祥~ | トップページ | 東京都立清澄庭園~回遊式林泉庭園 »

2014年10月24日 (金)

深川史跡巡り散策~深川神明宮、松尾芭蕉記念館など

隅田川を越えて東側は日常的に行く機会もなく、交通の便も悪く何回も乗り継ぐ
必要があり遠くて数年前までは生涯訪れることもないだろうと思っていたものだ。
昨年、史跡めぐりや花紀行で巡った柴又帝釈天亀戸天神掘切菖蒲園向島百花園
引き続き今年小岩菖蒲園回向院・吉良邸跡・安田庭園にも訪問できている。

Img_6027

さて、本日の史跡散策は今年二回目の深川で、森下駅からスタート。
表参道で半蔵門線に九段下で都営新宿線に乗換え初めての「森下駅」での下車である。

R

ホームで深川神明宮はA7出口と確認し清澄通りを南へ3つ目の角を右へ約百米先右手に
進むと鳥居が見えてくる。

Img_6033

鳥居の前に日本画家の伊東深水の生誕地の解説板もある。近くで生まれ尋常高等小学校2年までここで
育っている。更に勤務地が深川東大工町であったとか地縁があったのだ。朝丘雪路のパパとしても有名。

Img_6044
深川神明宮
今からおよそ四百年の昔、現在の深川一帯は葦の生い茂る三角州であった。
その頃、深川八郎右衛門が一族を引き連れてこの地に移り住み、土地の開拓に着手し
ました。八郎右衛門は信心深く、屋敷内に小さな祠を建て、伊勢神宮の大神さまの
ご分霊をお祀りし、開拓民の幸せと、深川の地の発展を祈念しました。これが、深川神明宮の起源である。

Img_6036
鳥居左にある由来記石碑  上記の由来が記されている。

Img_6034

ご祭神は天照大御神
神明神社は、天照大神を主祭神とし、伊勢神宮内宮を総本社とする神社である。
神明社(しんめいしゃ)、皇大神社(こうたいじんじゃ)、天祖神社(てんそじんじゃ)など
ともいい、通称として「お伊勢さん」と呼ばれることが多い。
神社本庁によると日本全国に約5千社あるとされているが、
一説には約1万8,000社ともいわれている。

手水舎

Img_6043
注連縄が真直ぐである。2012年10月に参拝した群馬県太田市の生品神社の注連縄のゆるさと対照的だ。
 サイト内リンク⇒太平記の里ひとり旅 その1~生品(いくしな)神社、東山道公園

Img_6042

伊勢の神宮との深い繋がりから、第五十九回のご遷宮の際には、御鏡・御太刀・御盾の
ご神宝をいただき、ご本殿にお納めされているそうである。

Img_6040

マニキュア狛犬か? 右側阿形の口内、鼻の穴ほか爪も紅く塗られている。 

Img_6048
狛犬左吽形も紅く塗られているがそんなに目立たない。 

Img_6046

深川七福神の一つ寿老人もお祀りされている。

 深川七福神とは①富岡八幡宮の恵比寿、②冬木辨天堂の弁財天、③心行寺の福禄寿、
 
④円珠院の大黒天、⑤龍光院の毘沙門天、⑥深川稲荷の布袋尊とここ⑦深川神明宮の寿老人。

Img_6039
和合稲荷神社

Img_6038

神輿でも有名で、その格納されている建屋が鳥居を潜って直ぐの参道両側にある。

Img_6037

本殿右に社務所があり、御朱印も受付けてくれる。
丁寧に書いて頂いた。

Img217
芭蕉記念館へは深川神明宮の前の道路を西へ進み突き当り丁字路の右側にあるのが芭蕉記念館

Img_6031
芭蕉記念館

Img_6049

「芭蕉」が植栽されている。

Img_6053

趣きのある記念館入口

Img_6050

松尾芭蕉は、延宝8年(1680年)それまでの宗匠生活を捨てて、江戸日本橋から
深川芭蕉庵に移り俳諧活動し、元禄7年(1694年)51歳で没した。

Img_6051

草の戸も住み替わる代ぞひなの家」の句碑

Img_6055
芭蕉庵は、弟子の土地で、生け簀があり、その番小屋で暮らしていたと言われている。
芭蕉の句に詠まれた草木を植栽し、池もある。

Img_6067

芭蕉没後、芭蕉庵一帯は、武家屋敷であったとか。当初は尼崎藩の松平紀伊守の下屋敷で、
明治初年には長州藩の屋敷となり、その後民有地となった。土地所有者の頻繁な変更で、
芭蕉庵跡の正確な位置はわからないそうである。
江東区はこのゆかりの地に、松尾芭蕉の業績を顕彰するため、昭和51年に芭蕉記念館を、
平成7年に同分館(芭蕉庵史跡展望園)を開設したものである。

Img_6061
築山には、芭蕉庵を模した茅葺き屋根の祠 祠の中の松尾芭蕉

Img_6060

「古池や蛙飛び込む水の音」と「川上とこの川下や月の友」の芭蕉句碑がある。

Img_6064

芭蕉記念館の裏木戸から隅田川河畔に出ることができる。前方は新大橋 

Img_6072
下流には清洲橋が端正な姿を見せてくれている。

Img_6071

隅田川河畔を南方向に200mほどで、芭蕉記念館の分館である
芭蕉庵史跡展望公園」がある。残念ながら改修工事中でした。
芭蕉記念館分館史跡展望庭園は、階段改修工事のため休園 10/20-12-10

Img_6074
入口左手に句碑 

Img_6076
左へ進み直ぐを右へ行くと別館建屋入口がある。 この建物の屋上が展望庭園で芭蕉像があるはずだ。
庭内には芭蕉翁像や芭蕉庵のレリーフなど楽しみにしていたが次回の楽しみにとっておこう。

Img_6078

別館を後にし東へ少し行くと左手に、赤い幟旗が目立つ芭蕉稲荷大明神らしい。

Img_6079

芭蕉稲荷大明神  同好の士と思しき初老紳士が手帳にメモりながら見学されていた。

Img_6084

大正6年(1917年)の大津波の後、この場所で「芭蕉遺愛の石の蛙」が発見されたことから、
芭蕉庵のあった場所とされている。史跡芭蕉庵跡石碑。

Img_6081
奥の細道旅立ち300年記念碑

Img_6083

川船番所跡
芭蕉稲荷大明神を左に見て、東へ進み大きな通りを右へ行くと、前方に万年橋が見えてくる。
この橋の手前が川船番所跡。

Img_6090

川船番所は幕府により設けられた番所で、万年橋の北岸に置かれ、川船を利用して小名木川を通る人と
物を検査した。江戸から小名木川を通り利根川水系を結ぶ流通網は、寛永年間(1624年~44年)には
すでに整いつつあり、関東各地から江戸に運ばれる荷物は、この場所を通り、神田・日本橋などの中心部へ
運ばれていた。こうしたことから、江戸への出入り口としてこの地に置かれたことと思われると説明している。
明暦3年(1657年)の大火後、江戸市街地の拡大や本所の堀割の完成などに伴い、寛永元年(1661年)中川口に移転しました。以後中川番所として機能することとなり、川船番所は元番所と通称されました。

小名木川のウォーターゲート この水門の先が万年橋

Img_6028
萬年橋
万年橋は、区内の橋のなかでも古く架けられた橋のひとつです。架橋された年代は明らかではないが、延宝8年(1680年)の江戸図には「元番所のはし」として記されているので、この頃にはすでに架けられていたと推量される。

Img_6086
小名木川に架けられた橋は、船の通行を妨げないように下の写真の説明板にあるように高く架けられていた。
万年橋も虹型をした優美な橋で、歌川広重は「名所江戸百景」のなかで「深川万年橋」として描かれている。
葛飾北斎は「冨嶽三十六景」のひとつに「深川万年橋下」として、美しい曲線を描く万年橋を大きく扱い、
その下から富士山を望む、錦絵を残している。
現在の万年橋は、長さ56.4m、幅11mの昭和5年にかけられた鋼橋。

Img_6092

古く架けられた橋とわかる。

Img_6093

芭蕉庵史跡展望庭園 小名木川対岸から芭蕉像が小さく見えている。

Img_6094

清洲橋は、万年橋北側からの眺めが一番美しいといわれている。ドイツのケルン市に架けられたライン側の
吊り橋がモデルとなっている。

Img_6097

万年橋を渡り、ふたつ目の角を左へ、2ブロック約200m程進み大きな通りと交差する左手角地に鳥居が
見えてくる。深川稲荷神社

Img_6099
小さな神社ではあるが、寛永7年(1630年)の創建と伝えられ歴史ある古い神社だ。
旧町名の西大工町にちなんで『西大稲荷』という別名がある。
深川七福神の布袋尊を祭っており、清廉度量にご利益があると伝えられている。
地元の町会が管理運営している。

Img_6100

関東大震災(1923年)の後の区画整理により町名が変更され、昭和27年頃から深川稲荷神社に。

この後に訪ねた清澄庭園は別途アップすることにする。

隅田川の東側の史跡めぐりや植物園関連のサイト内リンクは以下の通りです。ご参照下さい。

  柴又帝釈天 ⇒葛飾柴又帝釈天~彫刻の寺院
  亀戸天神  ⇒花紀行 亀戸天神藤2013
  掘切菖蒲園 ⇒花紀行 掘切菖蒲園 2013年6月6日
  向島百花園 ⇒向島界隈史跡巡り散策~向島百花園、白鬚神社、長命寺、三囲神社、牛嶋神社
  回向院   ⇒日本一の無縁寺両国回向院 
  吉良邸跡  ⇒東京都旧跡吉良邸跡
  旧安田庭園 ⇒旧安田庭園~潮入回遊庭園    小岩 ⇒花紀行 小岩菖蒲園2014

« 小田急沿線史跡めぐり曹洞宗大谿山豪徳寺~井伊家菩提&招猫発祥~ | トップページ | 東京都立清澄庭園~回遊式林泉庭園 »

史跡巡り」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1766143/57784396

この記事へのトラックバック一覧です: 深川史跡巡り散策~深川神明宮、松尾芭蕉記念館など:

« 小田急沿線史跡めぐり曹洞宗大谿山豪徳寺~井伊家菩提&招猫発祥~ | トップページ | 東京都立清澄庭園~回遊式林泉庭園 »